

講演の第1部は『関節リウマチの診断と最新治療』ということで日本大学医学部研究所教授の澤田滋正先生からお話がありました。内容は先生たちのグループで関節リウマチの原因がウイルスであることを突き止めたというお話でした。
日本には70万人とも100万人ともいわれる関節リウマチの患者がいますが、コロンブスもノーベルもルノアールもリウマチに苦しんでいたというのを聞くと変な親近感を感じますね。30代~50代の女性に多く、1時間以上続く朝のこわばりや同時対称性腫脹(関節炎)などが症状です。急性期には投薬によって、慢性期には、はりやきゅう・マッサージ・可動域訓練が有効とされています。新しい治療法が開発され以前と比べ格段の効果が得られていますが真の原因が残念ながら完治することが難しく一生治療をしなければならないのが現実です。関節リウマチの鑑別は難しく、膠原病や関節リウマチが疑われるときには日本リウマチ学会(専門医)の先生に診てもらうのがいいようです。
私たち柔道整復師や鍼灸師にできることは限られていますが、すこしでも患者さんの利益になれるように日々勉強が必要ですね。
第2部は、『腰痛に効果的なツボの知識とマッサージ』という演題で佐藤英明先生の講演がありました。内容は腰痛は治療現場で最も多い症状の一つですがタイプを見誤ると治らないどころが悪化させるケースもあるというものでした。今からすぐに使えるものなのでこれからの治療に役立てたいと思っています。
休憩ののち、場所を変えて立食パーティーがありました。根岸理事長を始めいろいろの先生方から貴重な話を伺うことができあっという間、三本締め終了となりました。今年もあと10日あまり、忘年会など飲む機会も多いかと思いますが、健康管理に努めましょう!!
